どうも、No.44です。
今回はイヤホン、ではなくイヤホンに繋げて使う変換コネクタを入手しましたのでレビューしていきたいと思います。
okcsc IM-MMCX 変換コネクター
なぜ今更オーディオテクニカのIMシリーズのコネクタなのかというと、IMシリーズの生産完了から数年が経ち、リケーブルの幅が余り無く遊べないから汎用性のあるMMCXコネクタに変換して遊びたいからですね。
私が所持しているATH-IM03は元々ゲーム用に購入したのですがゲーム用の安い中華のリモコン付きケーブルだと音質劣化を多少なりとも感じていたので折角素性の良い音なためオーディオにも使っていきたいと思いこちらを手に入れる事にしました。
ATH-IM03については純正ケーブルでのレビュー記事を作成しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。
それでは本題に入っていきましょう。
【スペック】
- 一体成型技術により軽量化を実現。(左右合わせて約1g)
- 千住金属のはんだ錫銀メッキを採用し耐食性と高い信頼性を確保。
- コネクター部には金メッキ加工を施しており、接点の損失を最小限に留めている。
【使用感】
- 外観:純正ケーブル同様に右が赤、左が黒と色分けされているので左右判別が楽ですね。コネクタ自体を左右入れ替えても繋ぐケーブルの左右が変わらないなら音の左右が入れ替わってしまったり音が変化したりする事はありませんでした。まぁ精神衛生上左右とも同じ色でコネクタを挿してあげましょう。変換コネクタ+リケーブルのコネクタとコネクタ部分が前方向に長くなってしまうので多少不格好になるのは否めませんね。
- 取り回し:変換コネクタがIM to MMCXのものだと約12mmあるのでその分リケーブルの耳掛け部分が前に出ます。それにより取り回しも悪化してしまうのではないかと今まで思っていましたが、耳掛けフックありなし関わらず取り回しが悪化した様に感じる事は余りありませんでした。ただフック部分が皮膜で固定されているものでなく針金タイプのものだと装着感に違和感を感じる可能性はあります。個人的にはフック無しのタイプのリケーブルが向いている様に感じました。
- 接触:IMコネクター同士の接触について、開封後初めて差し込む際は少し固めな印象がありましたが何度か挿抜するとすんなりと刺さる様になりました。差し込んだ後抜く際は力が余り要らないのは爪や指先を痛めないのでありがたいですが、引っ張り方向の力が加わった際抜けやすいというリスクもあるので取り扱いには少し注意が必要です。そしてわずかにグラつきがあります。これは純正ケーブルでも同程度のグラつきがあるのでコネクタ自体の仕様と考えた方が精神衛生上良いでしょう。グラつきによる接触不良は特に起こりませんでした。
【音質について】
手持ちのMMCXケーブルでATH-IM03の音質変化を確かめてみます。
①変換コネクター+Nobunaga Labs いぶき(ibuki)
こちらは4芯OFC錫(すず)メッキ線のケーブルになります。変換コネクターとMMCXとの接触も問題ありませんでした。コネクタ間のグラつきも目立った所はありません。一聴して感じたのが純正ケーブルと比べて低域に空気感が伴い迫力が増した事ですね。もちろん中高域もおろそかになっておらず、ハイハットなど金物類に響きが加わり、より明るく、より上品に鳴る様になりました。僅かに金属感、煌めき感も合わさった様に感じられます。純正がモニター寄りならこちらはリスニング寄りと言った所でしょうか。
②変換コネクター+STE Cable(Mix W16)
こちらは銅線&銀メッキ銅線の16芯ミックス線になります。こちらも変換コネクタとMMCXとのグラつきや接触も問題なし。低域の広がりが感じられ重厚感(深み)や音の密度が高まり中高域の解像感は担保しつつも音が柔らかくなり、よりオールラウンダーなリスニング寄りサウンドになりました。臨場感も増して下方向へのレンジが広まった様に感じられます。上記のいぶきに比べるとスッキリ系から濃厚系の中間のバランスに変化しました。ケーブル自体の音質レビューもありますので興味のある方はこちらも是非ご覧ください。
【最後に】
変換コネクタによる音質劣化よりもリケーブルの線材による変化の方が大きく感じられました。独自コネクタのイヤホンの生産完了によるリケーブルの幅の縮小をカバーしてくれるこのアイテム、十分以上に効果を体感出来る良いアイテムだと思います。多少不格好になってしまう事が気にならなければ汎用性の高いリケーブルを試す良い機会になるでしょう。価格も3000円を切りお手頃価格なので興味のある方は是非試してみて下さい!