物置小屋No.44二番館

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【レビュー】KEFINE Arnar プラナー+BAが相互補完する爽やか系ボーカルホン

どうも、のんよしです。

今回はこちらのイヤホンを提供いただきましたのでレビューしていきたいと思います。

◆KEFINE Arnar

こちらのイヤホン、KEFINE公式様からオファーがありこの度レビューする事となりました。この様な機会を頂けた公式にまずは感謝申し上げます。

古いイヤホンの知識は多々あれど最近の中華はメーカーもブランドも多岐に渡り過ぎてて中華イヤホン紹介とかをメインで行っている方はほんとにバイタリティ溢れているなぁとつくづく実感するこの頃です。こういった機会に中華メーカーに触れられるのはブログやレビューを細々と続けていて良かったなと思える瞬間の一つですね。今回は久々のハイブリッド機種のレビューともあり、割と届くのを楽しみにしておりました。

それでは、本題に入っていきましょう。


【スペック】

  • ドライバー構成:14.5mm平面駆動1基(フルレンジ)+BA1基(中高域)
  • 再生周波数帯域:20Hz-40KHz
  • インピーダンス:13Ω
  • 感度:107dB±3dB
  • ケーブル:0.78mm 2pin、プラグ3.5mm&4.4mmコネクタ交換式、線材 4芯銅メッキOFC、長さ 約1.2m
  • その他:付属品(ケーブル、プラグ、交換式音質調整ノズル3種、イヤピース2種12ペア、取扱説明書)

【使用感】

  • 感度:平面駆動が入っているにしては割と高めで、マルチBA機種がボリューム36のところを40ぐらいで丁度良い塩梅になりました。駆動に極端に困る印象はなく、普段使いしやすいです。
  • フィット感:イヤピは今回純正をそのまま使用しています。厚みが程よく、軸がしっかりしており、質感もサラサラしていて装着感は良好です。このタイプのイヤピが色違いで結構な数付属するので、それだけで結構お得な気分になりましたね。筐体形状は一般的なIEM形状で、全体的に丸みを帯びており厚みもそれほどないので装着感は良好です。ステム径は5mmほどで若干太めですが、一般的なサイズのイヤピなら基本的に装着可能です。
  • ケーブル:しっとりした質感で重量感もありますが、取り回しは良好です。4芯丸4つ編みでそこそこ太いものの、取り回しが良く目立たない色味なので悪くないです。
  • メンテ:耳に触れる側のクリーニングは楽ですが、フェイスプレートが中々複雑な形状をしているので、埃が目立ってきたらクリーニングブラシで落としてあげると良いと思います。FP自体は恐らくベントとしては用いておらず、別に内側に小径のベント穴があるので水没注意です。

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R6Ⅲ直接続です。またケーブルは純正の4.4mmケーブルを使用しています。

◆初期装着ノズル(シルバー:バランス型)の場合

【低域】

平面駆動の低域らしく、スパッとキレが良くスピード感が感じられます。量感はそれほど多くありませんが、アタック感があるのでキックやベースの輪郭が見え、存在感はしっかりあります。余韻は少なめで、もったりした印象は全くありません。全体的にスッキリしていて整然としています。低域で空間を作るタイプではなく、中高域の表現および解放感で空間を形作っているイメージです。低域の存在感がしっかりあるので、シルバーノズルでも割と様々なジャンルのベースもそこまで不満は感じないかも、という具合ですね。

【中域】

このイヤホンの魅力とも言えるポイントです。明るく、ナチュラルで、全体的に爽やかなサウンドの印象を受けます。丁度中高域を担うBAの帯域とも被さってくるので、中低価格プラナー機にありがちなボーカルのガサつきが余りなく、滑らかでシルキー。ボーカルやコーラスが良く映えます。メロディ類も明るくキレがあり華やかです。色気のあるボーカル曲と非常に相性が良いと感じました。

【高域】

ここもプラナーらしさのある、ブライトで程よく伸びる高域が目を引きます。しかしながら強調感はなく、比較的ナチュラル傾向。ハイハットなど金物類の金属感はしっかり感じられつつも、刺さる感じはありません。金属感はBAで担保しつつ、プラナーで伸びの良さを補完し合う良い関係性ができている印象です。初めは「フルレンジプラナー+中高域BA…?」とちょっと懐疑的だったのですが、聴いてみると上手く苦手部位を補っていて、改めて良いなと感じました。煌めき感および残響感は少なめで若干マイルドな仕上がりですが、単調な感じは余り無いのは良いですね。

【全体】

全体としてスッキリ整然としていて、低域は量感控えめでキレ重視、中域は明るくシルキー、高域はナチュラルに伸びる構成です。極端に濃い低域で押すタイプではなく、中高域の爽やかさと解放感が主役。平面駆動のスピード感を残しつつ、BAがボーカル周りの粗さを整えているのが上手いところだと思います。

音場は低域の量で広げるというより、中高域の抜けで空間を感じさせるタイプです。解像度は高く、輪郭がはっきりしていて聴きやすい。色気のあるボーカル曲との相性が良く、スッキリ聴きたい時にも使いやすい一本という印象です。


【ゴールドノズル(透明感強調)の場合】

一聴してすぐ分かる位に中高域の清涼感が増しますね。しかしながら刺さる様な感じは全くない所が良いと思います。ボーカルの軸がより強く尖る様になった印象を受けます。より声にフォーカスを当てたチューニングに仕上がります。個人的な所としては声の存在感が強まった事で相対的に他の帯域がかなりあっさりと聴こえる点がちょっと物足りないかなと思いました。

【ブラックノズル(低域強調)の場合】

個人的に一番好みなノズルです。低域に程よい圧と空気感が出てくる様になりノリの良いサウンドになりました。それでいて中高域の傾向は金属感を伴いつつもマイルドになり、耳馴染みの良いバランスに仕上がっています。バランスノズルをより濃い目なサウンドに仕上げたのがこのノズルって感じですかね。一番平面駆動らしくないサウンドがこのノズルですね。


KEFINE Arnerは、プラナーのキレとBAの滑らかさをうまく組み合わせた、明るく爽やかなイヤホンだと思います。低域の量感を求める人には物足りないかもしれませんが、アタックと輪郭はしっかり出るので、ベースが疎かになりすぎる感じはありません。「ガサつかないプラナー」「気軽に聴けるブライトサウンド」を探している人には合いやすい一本です。