【プチレポート】ポタフェス2023冬 秋葉原 気になる機種を試聴レポ!
どうも。
今回は先月秋葉原にて開催されたポタフェス秋葉原2023冬にて試聴してきたイヤホン達の感想を書いていきたいと思います。
振り返ってみるとイヤホン好きの友人A氏と知り合った事が今年の大きな収穫ですかね。試聴の合間にイヤホン談義をするのがこれまた楽しい、それはオフ会とか交流するのをメインに楽しむ方々が居るのも納得です。
今回は特に聴きたい機種等は予め決めずにすぐ聴けそうなブースを回っていくスタイルでいきました。
それでは本題に入っていきましょう。
- ◆NobleAudio FALCON MAX
- ◆LETSHUOER S15
- 【CTM CE Series】
- ◆CTM CE110
- ◆CTM CE220
- ◆CTM CE320
- ◆CampfireAudio Bonneville
- ◆Empire Ears RAVEN
- ◆Nobunaga Labs COMBINE(ECLIPSE,FUCIFER)
- ◆AFUL PERFORMER5
- ◆AFUL PERFORMER8
- 【eイヤホン試聴分】
- ◆AFUL MagicOne
- ◆Kinera Imperial Loki
- ◆634ears MIROAK-ⅱ Japan Limited
◆NobleAudio FALCON MAX
大口径DDのお蔭か低域の量感がたっぷりですね、しかしながらボーカルやメロディの存在感がはっきり感じられ透き通って聴こえる様な不思議な感覚がありました。これがMEMSドライバーの特徴なのでしょうか。高域、金物類は大人しめですが粒立ちはしっかりしています。ドンというよりドフっとした空気感を伴った低域の質感は好みの分かれる所です。暖かみの中に爽やかさがチラリと見えるタイプですね。
◆LETSHUOER S15
高解像で情報量たっぷりなのにあっさりとした聴き心地ですね。伸びやかなボーカル、細やかな高域、迫力よりかは情報量で押してくるタイプで刺さり等も皆無でした。細やかでマイルドな質感で非常に聴きやすく帯域の繋がりも自然でちぐはぐとした感じもありませんでした。優等生ですね。
【CTM CE Series】
◆CTM CE110
シングルDDらしい低域の迫力と暖かみのあるサウンド傾向で、変な味付けはせずにドライバー素のままの音を届けてくれている印象。初心に帰れるかのような癖の無いピラミッド型のサウンドバランスです。籠り感があるのが若干気になりましたがそれが良い意味でボーカルの熱量を伝えてくれている様に感じました。
◆CTM CE220
CE110と打って変わってソリッドでシャープなサウンドが特徴ですね。ちょっとシャリつきが気になりましたが逆に刺激を求める方には堪らないと思います。ベースは芯がありエッジが効いており、ボーカルは主張が強めな金物類に押されがちですが埋もれずしっかりウェットに聴こえます。ハイハットやシンバルのアタック感が強く出る一品でした。
◆CTM CE320
低域の押し、圧というか瞬発力が強まりました。ボーカルは肉感溢れ生々しさを感じられます。ハイハット始め金物類はCE220よりも落ち着き…いや落ち着きすぎていませんかね。低域と中域に全部持って行かれている印象を受けました。これはいわばボーカルモニター向けのイヤホンですね。CEシリーズを3種聴いてきましたが良くも悪くもドライバー素のままの音を出力している印象を受けました。モニターとしては優秀ですがリスニング用途としてはちょっとウケが悪いかも知れませんね。
◆CampfireAudio Bonneville
DDの野太く力強い低域、CAらしいキラッとした煌き感のある爽やかですっきりとした中高域のコンボが気持ち良いですね。低域と中高域はしっかりセパレートされていて被っている印象や籠り感は無し、元気で派手なサウンドが好みならかなりおススメ出来るイヤホンだと感じました。
◆Empire Ears RAVEN
一聴して感じたのは情報量、圧、密度全開な濃厚ワイドレンジサウンドでまさしくこれぞエンパイアのハイエンドだと見せつけてくるかのように鼓膜へ押し寄せてきましたね。クアッドブリッドながら音のちぐはぐさや破綻は無くしっかりまとまって1つの音楽になっています。金属的響きもしっかりとあり伸びやか、低域派ボリューミーながらクド過ぎないギリギリの塩梅に収められています。鮮やかな中高域も非常に魅力的でエンパイアサウンドが好きなら是非とも一度は聴いてみて手にして欲しい逸品でした。
◆Nobunaga Labs COMBINE(ECLIPSE,FUCIFER)
こちら銅銀線を採用したリケーブルになりますが、自身の手持ちのobsidianと比較すると中高域のきめ細やかさが増したのを第一に感じました。低域は量感が増えつつも輪郭がはっきりとしており全体的に迫力が加わっており全体的なサウンドのブラッシュアップが図れる良いケーブルだと素直に思います。力強くも繊細でしなやかさも併せ持っており、比較的手ごろな良いケーブルを探しているならとりあえずこれにしておけば良いのではないかと思わせられるケーブルでした。
◆AFUL PERFORMER5
弾力があり広がる低域が特徴で圧迫感もそれほど感じません。クリスピーかつ素直でよく伸びる中高域が聴いていて楽しいですね。ボーカルもクリアで聴き取りやすく、欠点らしい欠点のないバランスの取れたイヤホンだと感じました。
◆AFUL PERFORMER8
5に比べ更にサウンドがクリアになり音全体が明るくなった印象です。音もかなり近くで鳴らしてくれます。迫力や圧も向上しておりかなり元気一杯なイヤホンに様変わり。透明感感じられる瑞々しいボーカルはとても魅力的です。中高域の伸びも向上していますね。PERFORMERシリーズは登場当初からかなり根強い人気があるモデルですがその評判にも納得いきました。バランスの取れたトーンでしっとり音楽を楽しみたいなら5を、明るく元気に前のめりで音楽を浴びたいなら8を選ぶと良いでしょう。
【eイヤホン試聴分】
◆AFUL MagicOne
シングルにしてはやけにワイドレンジに鳴りますね、しかしながら一番美味しいボーカルははっきりと前に出て聞こえます。マイルドで繊細、音の粒が細やかでするりと耳に音楽が流れ込んでくる印象で、高域の鳴りものも程よくクリスピーで心地よいです。低域は柔らかくベールの様に下支えしてくれています。ワイドレンジに感じさせながら甘さというか籠り感を余り残さない音作りは流石変態音導管メーカーといった所でしょうか。
◆Kinera Imperial Loki
全帯域明瞭にハキハキと鳴らしますね。まるで各帯域が前へ前へと競争しているかの様な印象を受けます。低域はどっしりとした重みが感じられてぶわりと左右へ広がるワイドレンジタイプ、音は近めで情報量豊かです。骨伝導ドライバーを搭載したイヤホンは独特な低域の広がり方をするものが多い印象ですね。それが好みな方は堪らないと思います。個人的にかなり好みな鳴り方をする一機。
◆634ears MIROAK-ⅱ Japan Limited
聴いて速攻、弾力感と野太さ感じる男気溢れる低域がお出迎え。ボーカルやハイハット等は若干奥まって聴こえるがそれはあくまでもメインの低域を引き立てる為と思えば納得がいきます。決して解像感は疎かになっておらずボーカルや中高域にフォーカスすると息遣いや熱量、繊細さを確かに感じられます。しっとりとしたジャズや低域が心地よい曲に合わせたいですね。
以上、今回のポタフェス+eイヤ秋葉原店&仙台店で聴いてきたイヤホン達の感想になります。総合的に一番インパクトが大きかったのはEmpireのRAVENですね。あれはサイズも音も弩級でした…次回のオーディオイベントも何事も無ければ参加するつもりですのでまたレポート記事を見てくれると嬉しいです。