物置小屋No.44二番館

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【レポート】秋のヘッドフォン祭2023 気になる機種達を聴いてみた

どうも。

春に引き続き秋のヘッドフォン祭の方にも無事参加出来ました。記事書くまで間が空いてしまって申し訳ないです。私事が重なり中々記事を書く余裕がありませんでした…

それでは本題に戻って事前に気になった機種や現地で目についた機種を色々と試聴してきましたのでそれらの感想をレポートしていきたいと思います。ちなみに今回も友人Aは一緒です。

◆Technics EAH-AZ40M2

低域は圧はありつつも中央に芯があり、しっかりと制動されている印象で音楽の土台を担ってくれている印象で、中高域は繊細で刺さりもなく聴き取りやすいので低域と上手く調和している感じでした。ちなみに煌めき感は程々に伸びやかに鳴らす傾向です。正直以前視聴した上位モデルのAZ80よりも良い印象を受けましたね、かなりの完成度の高さです。


◆EPZ audio 530

一聴して感じたのは聴いてて楽しい爽やか弱ドンシャリだなぁと。明瞭感や分離感も高くシャッキリとしています。低域は圧迫感は少なめですが広がりと存在感が感じられ、不足している感じは無いです。ボーカルは他の帯域に埋もれず、瑞々しく、刺さりも皆無でした。個人的にかなり好きな音のタイプですね。高域は粒立ち良くシャッキリしてて金属感がしっかり感じられました。メイプル木材をシェルに使用しており、もしこの記事を見てくれた方が試聴した際は落ち着いた雰囲気のシェルとそのサウンドのギャップに驚かされる事でしょう。


◆Rosenkranz RK-HM Chrome

※画像は公式のものを引用します。スネアの破裂音がパンチ力あって刺激的で癖になりますね。ボーカルは籠らず程よく温かみがあり聴き取りやすいです。低域は程よい量感だが元気な金物類に押されがちな印象でした。金物や歯擦音が若干刺さるのが気になりましたが、それが逆にスパイスとなって聴き続けると段々と癖になってきそうです。音質は想像以上に良く感じました。社長の「これこそが本物の音楽なんだ」的な語りも試聴合間の良いスパイスで、確かにライブや生演奏は刺さりも破裂音も直接鼓膜に届くよなと納得。ローゼンの底力を改めて感じさせられましたね。これで5万前後で出るって話なら買う人も結構居るのではないかと思った私です。


◆CanalWorks CW-L15POP

カナルワークスの新作2BAモデルになります。低域が若干ボワつく感じがありますがボーカルに注目してみると肉感があって生々しい事に気付かされますね。高域始め金物類は卒なく程々に主張してくる感じで中域より若干控目、ボーカルが特に麗しい1基ですね。解像感は正直ちょっと甘さを感じますが魅力的なボーカルがそれを打ち消してくれる個性のあるイヤホンです。


◆CanalWorks CW-L32V

聴き比べると中高域の明瞭さがL15POPより向上して明るいサウンドになっている事がすぐに分かります。グレードの差をひしひしと感じました、ボーカルは生々しさに加えてシャープさも感じられるようになり、低域は太く薄く芯がありマイルドな印象で他の帯域に被らない程度の主張感、こちらも聴きこむ程にボーカルが気持ちいい1機ですね。


◆AROMA AUDIO FEI WAN

春のヘッドフォン祭で試作品を試聴させて貰って、カラーリング的にもしかしてこれが製品版なのかと思いこちらを試聴しましたが音はばっちり春の時と一緒の印象で元気で明るく大迫力、楽しいサウンドでした。詳しいレポートは前回記事をご参考下さい。

no44-audio.hatenablog.com


◆FitEar IMarge プロトタイプ

最近のFitEarのイヤホンはツイーター+αの2ドライバな構成が多いイメージですがこのプロトタイプもそうなんでしょうか。音に関しては各帯域の繋がりが滑らかで、かつ粒立ちはしっかりとしていて細やかでしたね。中高域はクリスピー(良い意味で粗い)でありながら明るくなり過ぎず、良い塩梅です。低域は中高域を邪魔する事なく分離されていて細くなっていません。スッと伸びていくボーカルがとても心地良いイヤホンでしたね。


◆オーディオみじんこ SILVER BULLET

こういったアクセサリー類は以前から興味はあったものの、価格も考えると一度試聴してから判断したいと考えていたのでこの機会に試聴させて頂きました。周りの騒音も影響していたかと思われますが、明らかにここが変化した!みたいな感じには私の環境ではなりませんでした。最近のDAPなどはノイズ対策もかなりしっかりなされる様になりましたし、案外年季の入ったアンプやDAPで本来の性能を発揮してくれるのではないかと思います。しかしながら僅かな変化はあり、無音時のサーノイズが低減されたり左右への音空間の広がりを感じる事が出来ました。これは機材との相性な所も大きい気がしますね~


◆NOBUNAGA Labs BRAHMA

友人A君の所有機であるIE600のリケーブルに悩んでいた所、NOBUNAGA LabsがIEシリーズ専用のリケーブルを出している事を知り自分もご一緒ついでに何か試聴出来るものは無いかとブースのスタッフさんに「もうちょっと高域が出てくれるケーブルがいいですね」と言ったら出されたのがこちらになります。今回はU12tにSTEの銀線のアレからの比較で、純銀16芯という事でガッツリ高域が煌めくんじゃないか…?と思ったら実際聴いた感覚ではそれほど尖った印象はありませんでした。各帯域のバランスが極端に崩れない程度に高域のベールが剥がれ量感が増えるというよりかはより研ぎ澄まされた高域になり全体的に上質なサウンドになった印象です。まぁそれ程大きな変化を感じなかったのは元々着けていたのが銀系ケーブルだったからかも知れませんね!


【eイヤホンにて試聴した機種たち】

◆Rhapsodio infinity plus

まず感じるのが全帯域で音が濃ゆい、典型的な濃厚こってり系サウンドでちょっと中域が低域に押されている印象があり、もやが掛かっているように感じました。ぶわりと鼓膜に来る音圧と圧倒的物量で広がっていく低域が好みなら刺さるかも知れませんね。


◆Rhapsodio infinity mk2

上記infinity plusより音にスッキリ締まりが出て聴きやすくシャープなサウンドに。圧迫感は程々に芯のある低域、肉感ありコーラスの気持ちいい中域、粒立ち良く艶やかな高域と個人的にinfinity plusよりこっちのほうが好みです。


◆HiFiMAN Svanar

金属感ある響きを伴った中高域が気持ちいいですね。低域はギュッと圧縮されパワフル、歯擦音が刺さりやすい気がするのはSvanar Wirelessと一緒、破裂音がしっかり弾けて鼓膜にぶつかるのはそれが逆に突き抜けるような爽快感に繋がっていると感じました。


◆Ambient Acoustics MAD24-U

個人的に好みな楽しい弱ドンシャリで音が薄い層状になって、非常に沢山のレイヤーが重なったかのごとく鼓膜に押し寄せてきます。多BA機ながら各帯域がはっちゃけ過ぎず、ある程度音の方向性がしっかりとまとまっているのにも驚きで全然違和感なく聴けました。高域は綺麗で伸びやか、低域は優しくも高解像、決してBAを沢山積んだだけのイロモノではありませんでした。


◆UltimateEars UE PREMIER To-Go

低域に若干甘さを感じましたね、解像感より量感重視でライブの暑苦しさというか野太さを感じる低域です。それに比べ中高域はとても細やかでシルキー、そしてドライな印象。総じて聴き心地の良いリスニングサウンドですね。全体的に綺麗に纏まっており個人的にはもう少し癖というか個性というか遊び要素が欲しいなと感じちゃいました。


◆Technics AZ60M2

全体的に綺麗に真面目に解像してる質実剛健な印象です。どの帯域が不満だとかそういうのは全くないですね。そしてサウンド全体を見渡してみるとマイルドで聴き心地が良く、太さと締まりを両立した肉感ある低域、繊細で癖のない中高域、金物もしっかりと鳴り頭打ち感を感じさせない、価格と音質、機能面がバランスしてる良い一品だと感じました。TechnicsのTWSイヤホンはハズレが無いですね。


今回試聴してきた機種は以上となります。後は昔聴いたけれどまた聴きたくなった機種を思い出し聴きしたりレポートを忘れてヘッドホンなど別の沼に足湯しに行ったり色々と楽しんできました。記事を書くのが遅くなったせいで来週はポタフェスですね…!こちらも参加して気になる機種をレポートしたいと思いますのでご期待下さい。