物置小屋No.44二番館

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【プチレポート】最近出たイヤホン達を簡単レビュー 2023夏

どうも。

今回は実家への帰省ついでにeイヤホン仙台店で最近出たイヤホン達を色々と聴いてきたので軽く感想を書いていきたいと思います。仙台店は自分の実家から車で約1時間程、7月時点でこの猛暑の中歩いて汗かくのが嫌だったので今回は車で直接向かいましたが早く涼しくなってきて欲しいものです。

それでは本題に入っていきましょう。

VISION EARS Phõnix

こちらはケーブルも30万円以上する超高級ケーブルに換装されたハイエンドを体感する為の試聴機でしたが音は流石としか言いようがありませんでした。低中高どの帯域も隙が無く余す所なく全ての音を聴かせてくれる印象で超濃密でありながら抜けも良い万人が認めるであろう良い音でした。もう何も言う事はありません。本当に良い音って時に言語化するのが非常に難しいものがあったりするんですよね。


◆SHO-U D1

低価格TWSではお馴染みとなりつつある醤油ですね。DDらしい力強くも広がる低域、しっかりと聴き取れる中高域でハイハット等がカリッとしてて意外と高音質っぽく聴こえるのがミソです。ドンシャリ系ですがボーカルもしっかりと聴こえるのでバランスが取れている印象でした。筐体もケースも自分が思っていた以上にコンパクトで耳への収まりが良いです。(実物を見ても聴いてもいなかったのに「安くてオススメなワイヤレスある?」と聞かれたら第二位に勧めてたのが心苦しかったので今回試聴する事となりました。実際に聴いた結果、思った通りで一安心)


◆UniqueMelody U-Free

初の骨伝導&DDのハイブリッド機ですね。芯がありつつもワイドに広がってくれる低域が非常に気持ち良いです。良質で濃厚な低域に溺れたい方にも結構オススメです。もちろん中高域も繊細で低域に埋もれず被らず前に出てきてくれるので好印象、籠り感はなくしっかり帯域がセパレートされています。装着感は浅めでイヤピ次第で更に化けそうなTWSでした。


◆HIFIMAN Svanar Wireless

ケースも本体も高級感漂う一品です。画像では見えませんがイヤホン筐体の耳に触れる面はカーボン調で非常に男心くすぐられる格好いい成り。音はハイハットとかシンバル等高域が結構刺激的で弦楽器も刺さる寸前までの生々しさ・色気があり、まず最初に印象に残ります。低域は割と大人しめでタイトですね。中高域に刺激感や生々しさを求める方に向いている感じです。爽やかさの中に艶感がある、そんなお上品なサウンドでした。


◆intime 翔 Special Version

先日のポタフェスでも評判だった一品ですね。intimeブースはそれ目当ての方がずらりと並んでいて自分は並ぶのを諦めました…のでここで試聴。まず音の臨場感というかライブ感が半端ないです。弦楽器等の弾く音が生々しく、低音は圧迫感は少な目ながら上下左右にワイドに優しく広がるので空間も広く感じられました。メロディ・ボーカル・ベース・パーカッション、曲の美味しい所をギュッと濃縮しつつも爽やかに鮮やかに余さず聴かせてくれます。VSTドライバらしさも僅かに感じましたが昔の機種よりずっと違和感が無くなっているのにも驚きでした。この音をこの価格で聴けるのはある意味コスパ良いなと思わされてしまいました(笑)


◆qdc White Tiger

限定版のTigerですね。翔SVの後に聴いてしまうと大体のイヤホンがマイルドで優しく聴こえてしまいますがこちらもしっかりと明瞭さと解像感を感じられます。ボーカルがど真ん中にビシッと定位しているのがよく分かりました。突出した個性はありませんがどんなジャンルの楽曲も卒なくこなしてくれる万能型優等生キャラ、翔SVのあの異常とも言える爽やかさは何だったんだろう…


◆qdc Superior

本当に1DD?しかも1万前半?ってくらい音のバランスや明瞭さに驚きました。もちろんqdcのユニバーサル特有の優れたフィット感も据え置きです。低域はマイルドで優しく広がる、中高域はカリッと高解像でどちらかと言えば中高域をメインに聴かせるサウンドに感じました。重箱の隅をつつくように聴き込みながら弱点を探すと確かに音の輪郭に僅かな甘さがある事に気付きますが殆どそれ位しか欠点が見当たりませんでした。これはA10000の定番機となり得るニューカマーですね。同時に同社からバランス化ケーブルも出されたのでバランス化で更に化けそうです。最近のイヤホンの進化は恐ろしい…


◆DUNU Kima Classic

最近のDUNUの低価格1DD機種は聴き心地の良いものが多いですね~音空間は頭内定位って感じで少し狭いです。チャキっとした金物類の鳴りが小気味よいです。帯域の分離感というより帯域が水平線の様に繋がりが良くそれでいてダマになっていません、とてーも滑らか。しっかりと明瞭さを感じさせてくれる中高域寄りのサウンドでした。


GEEK WOLD GK100

価格に対してのスペックがずば抜けてるや~つですね。若干誇張されたというか作られた音って感じですがメリハリがあって楽しい弱ドンシャリ系で濃厚な音かと思ったら聴き心地は結構爽やか軽やか。しかしながら情報量はしっかり詰まっててボーカルがシュワっと弾けて気持ち良いです。帯域ごとに聴き心地が違うのが面白い所ですがまとまりや統一感ある音を求める人には合わなさそうです。


水月雨 Blessing3

まず感じたのが音の定位がハッキリしてる事。低域は量感はそこそこに弾力感がありタイト、悪く言うと若干腰高。ボーカルがはっきりと聴き取れてよく映えますね。高域は耳障りにならないレベルに丁度良い塩梅にコントロールされている印象です。総じて繊細かつ甘くてメロウなサウンド


◆FAudio Chorus

FAudioってDDの高級機を出してるメーカーなイメージがあったのでBAのみ(3BA)の機種を見つけて気になり試聴。ボーカルが芯が太くはっきりと前に出てきて主張してきます。しかし歯擦音や破裂音等は刺さらずマイルドな絶妙な塩梅で低域も負けじとドスッとBAのみにしては結構重めに空気を押し出してきているのを感じます。高域はしっかりと聴き取れますが他の帯域に比べると少し大人しめな印象、個人的ボーカルホンの一押しの1つに追加されました。ボーカル重視する方は一度聴いてみて下さい。


◆Astel&Kern AK ZERO2

その若干縦長な形状からフィット感は人を選びますね。帯域バランス的にはハイブリッド型ながら癖のある所は余りなく弱ドンシャリからフラット寄りな印象、ボーカルの透明感が映えます。楽器の残響がしっかり追えるのでその響きから空間は広く感じられました。解像感も先代から確実に進化しており文句なしの一品です。…耳にフィットすればの話ですけれど。


今回聴いてきたイヤホンは以上になります。本当はもう少し店舗で他の定番やら名機やらを聴き込みたい所でしたが急用が入ってしまったので足早に退散。

まぁまた帰省した時に試聴に来れば良いですからね。それでもポタフェスで聴けなかった機種を聴けて満足。次回来店する時はどんな新製品が並んでいるのか今からもう楽しみです^^