物置小屋No.44二番館

イヤホン聴いたり、何かレビューしてみたり、他自分の備忘録

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イヤホンのエージングについて

どうも。

今回は先日X(旧Twitter)のDMでエージングに関する質問があったので個人的な意見を色々と書いていきたいと思います。

イヤホンやヘッドホンを始めオーディオ機器をある程度知っていると耳にする事があるであろうエージング、その知識をざっくり知って貰えればと思います。

【そもそもエージングとは】

凄くざっくり言うとイヤホン等の中身、ドライバーの振動版が馴染んでくる事で本来の音質を発揮させる事となります。一定以上音量で特定の音源を鳴らし続ける事で次第に振動版が慣れていき音質に影響があります。

エージングの効果】

ダイナミックドライバでは籠り感の解消や中高域がよりクリアーに出る様になったり各帯域の繋がりが滑らかになったりする場合があります。個人的にはBA等金属板を振動させるドライバーよりダイナミックドライバ等の方がエージングの変化幅が大きい印象です。

エージングの注意点】

少なからずありまして、エージング用の音源を大音量で長時間流すという事は少なからず振動版へ負荷がかかります。音源のタイプが合わない場合も負荷が大きいですし故障の原因となる恐れもあるので注意が必要です。

エージングのやり方(自己流)】

DD機種はChord&Majorのサイトで流せる1時間でエージングが完了するTonal Earphoneプログラムをプレイヤーの音量の6~8割程度のボリュームで流します。この時ボリュームはイヤホンをタッパーに入れると無音の空間でほんの僅かに聴こえるレベルで流します。Tonal Earphoneプログラムは元々DD機種向けに作られているエージング音源でBAなど金属振動版ドライバーには負荷がかかるので注意が必要です。(まぁ私はDDが入っていればハイブリッド機種でもこの音源を使ってしまうのですが…1時間である程度エージング出来るこの音源の使い勝手が良過ぎるんですよね)

BA機種等にはホワイトノイズやピンクノイズをこちらも6~8割程度のボリュームで流します。ちなみに6~8割のボリュームは流石にうるさくて聴き続けられない程度の音量レベルになります。ノイズ系でのエージング時間は数時間~10数時間程が変化が分かりやすいと言われています。

以下にChord&Majorの1時間エージング音源のサイトURLを載せます。ご活用下さい。

www.chord-m.com

最近はESTや平面駆動、コンデンサ式、ピエゾ等様々なドライバが出てきてエージング事情が変わりつつあります。理想を言えば普段聴く音楽でじっくり時間を掛けて聴き込んでいく事でエージングが進む事が自然なのですが、早い内に本来の魅力を発揮させたいという気持ちもよく分かります。その時その時の余裕やスタンスで柔軟にエージングを楽しみたいものですね。