物置小屋No.44二番館

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【レビュー】TRIPOWIN Altea 安価ながらしっかり音質を整えてくれるケーブル

どうも。

今回はこちらのケーブルを手に入れましたのでレビューしていきたいと思います。

TRIPOWIN Altea

こちら元々は余り興味のないケーブルだったのですがAmazonセールで偶然見かけてお値段も3000円台とお手頃だったのでセールの目標額への足しに購入してみました。

いわゆる中華ケーブルですがこれ系ってケーブルの色が奇抜だったりプラグやスライダー、コネクタ周りのデザインが好みじゃない事が多くて今まで敬遠していました。しかし商品画像で見る限り思っていたより派手派手しく無かったのでこれなら普段使いしても違和感は少なそうという購入理由です。後低価格バランスケーブルの実力を知りたいという欲もちょっぴりだけ混じっています。

それでは本題に入っていきましょう。

【スペック】

  • 材質:6N-OCC(単結晶銅) 4芯Litz導線
  • プラグ:不明
  • コネクタ:不明

ケーブル長は1.25m±5cmとの事。


【外観・使用感について】

  • 外観:実物はやはりというか結構安っぽさを感じます。プラグ・スライダー・コネクタ部分はマットシルバーで金属製ですがプラスチッキーな質感です。ケーブルの編み込みは価格を考えると頑張っていると感じられます。断線予防を兼ねるプラグ周りの収縮チューブの処理も悪目立ちせず丁寧。質感がチープなだけで造りは結構しっかりとしています。
  • 取り回し:変な曲げ癖も無く無難です。線材が太く編み込みも捻るタイプではないので重量感・存在感は強いですね。耳掛け部分は被膜でフック状に固定されており、程よい重量感も相まって装着感は良好です。
  • その他:当方購入したのは2pin版ですがコネクタ根元は左右で色分けされており装着時の区別が楽です。ピンの太さは一般的な0.78mmで今回は主に64AUDIOのU4で聴き比べてみたのですが特段ピンを差し込みにくいもしくは緩いといった事はありませんでした。音切れ等も問題なし。

【音質について】

環境はHiby R6 IIIのバランス接続になります。

【64AUDIO U4:純正→Altea】

バランス化の恩恵の一つとして毎度思うのは左右への音の広がりが強く感じられる様になる事ですね。ベース始め低域は純正に比べ幾分くっきりと鳴り、芯がしっかりし僅かに硬くなった印象を受けました。中域(ボーカル等)はより前に出てはっきり聴ける様になりました。高域(ハイハット・シンバル等金物類)も量感が増して全体のサウンドバランスが明るくなった様に感じます。音質の改善、明瞭さの向上については余り感じられず純正時点のサウンドの傾向はそのままでバランスを中高域寄りに変化させた具合です。

【64AUDIO U4-SE:STE Ag W16→Altea 】

低域の量感・迫力が若干抑えめになり、すっきりとした聴き心地でサウンド全体の見通しが立った印象を受けます。低域が落ち着いた事で相対的に中高域が聴き取りやすくなりサウンドが明るくなりました。価格帯的に差のあるケーブルでの比較のため懸念していた音質・明瞭感の劣化についてですが、思っていた程酷くなく時間を掛けてじっくり聴き込まないと分からないレベル、強いて言えば若干中高域に粗さを感じる位でしょうか。しかしながらこのイヤホン自体元々中高域は純正ケーブルの時点で粗さが感じられる傾向なので劣化したかと言われると判断が難しいですね。STEのケーブルはその中高域の粗さを程よくマイルドにしてくれるのでここは好みの別れる所です。

【全体】

音質を改善するというよりかは元のイヤホンの音質を維持しつつも音のバランスを若干中高域寄りにして低音を整えるタイプのケーブルだと感じました。純正ケーブルの時点で若干中高域が引っ込んでおり暗い音の傾向であるイヤホンに向いていると思います。音の量感が変わるだけで明瞭さは余り向上させないため音の質感自体は元のイヤホンの傾向・癖がそのまま出ます。つまり元々中高域が粗いイヤホンは粗いままで量感が増して聴こえる様になる具合ですね。


サウンドバランスを若干中高域寄りに調整したいという方に向いているケーブルだと思いました。もちろんバランス化に寄るセパレーションの向上の恩恵も受けられるので余りケーブルに予算を掛けたくないけれどバランスケーブルを試してみたい方はTRIPOWIN Alteaは要チェックですね。若干質感がチープなのはご愛嬌、逆に中華イヤホンに合わせると良く映えるのでイヤホンとケーブルをセットで買っちゃうのもアリですね!